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寝たきりでも「座る時間」をつくることの大切さ

訪問マッサージの現場で感じる「座ること」の大切さ

治療院内で行う施術と違い、在宅ケアで行う訪問マッサージの利用者様は、基本的に体が不自由な方が多いです。

介助や歩行器具があれば歩ける方もいれば、車いす生活の方、寝たきりの方もいらっしゃいます。
歩ける方はまだよいのですが、寝たきり、またはそれに近い方でも、可能であれば時には起こしてベッドの端に座らせてあげたい、と感じることがあります。


寝たきりが続くと起こりやすいこと

寝たきりの方は、一日の大半をベッドで横になるか、車いすに座って過ごされていることが多いと思います。

この状態では、自分の筋力で姿勢を保つ必要が少なく、ベッドや椅子に身を任せる時間が長くなりやすいです。
その結果、日常生活動作(ADL)が低下しやすくなることがあります。

寝たきりでは足を使う機会はほとんどありません。
また足だけでなく、姿勢を維持する必要が減ることで、背中など体幹の筋肉も使う場面が少なくなります。

こうした状態が長期になるほど、姿勢を保つための筋力や、姿勢を維持する反射も弱くなっていくことがあります。


体幹が弱くなると「座る」ことが難しくなる

姿勢を維持する筋力と、姿勢を保持する反射が弱くなると、次のようなことが起こりやすくなります。

  • ベッドの端に一人で座っていられない
  • 背もたれのない椅子に座ると倒れてしまう
  • 介助者が支えていないと姿勢が保てない

車いすや寝たきりの状態でも、起こしてあげたら一人でベッドの端に座っていられる方は、まだADLが高い方だといえます。
姿勢を保持する反射が保たれていますから。


端坐位にするだけでも「練習」になる

私は、医師から体を起こすことを禁じられていない限り、寝たきりの方でも可能な範囲で端坐位(ベッドの端に座る姿勢)まで持っていくことがあります。
端坐位で座っているだけでも、姿勢保持に筋肉を使うので良いリハビリになります。

その上で、無理のない範囲で

  • お辞儀運動をしてもらう
  • 腕を前横上と動かしてもらう

こんな形で、体幹の筋力やバランス感覚をやしなう。


安全に行うための工夫

体幹の筋力や反射が弱くなっている方は、ちょっとしたことでバランスを崩しやすく、注意が必要です。
必ず介助者がサポートできる位置に居なければいけません。

腕に麻痺がない場合は、柵などにつかまってもえばいいでしょう。
麻痺などで柵を掴んでいることが難しい場合は、見守りを怠らず、必要に応じて介助して支えます。


まとめ

難しいこともありますが、寝たきりや車いすの方でも、可能であれば一日に一回くらいは背もたれなどを使わずに、座る時間を作れるとよいと思います。

足が不自由でも、腕や体幹が機能しているのであれば、その機能を維持するだけでも、ご本人にとっても介助者にとっても助けになることがあります。

※本記事は一般的な情報です。状態や体調により適切な対応は異なります。安全面が不安な場合は、無理におこなわず専門家の指示の元おこなってください。

端座位リハビリ

在宅ケア のぞみ治療室

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